中西くんの合格体験記

中西くん(仮名)は伊丹市内の高校に通うサッカー部のレギュラーです。2年生の秋に入塾しましたが、正直に言って学力は低く、やる気は感じられず(はっきり言ってやる気がなかった)教室長に「しっかり面倒みるように」と押し付けられた生徒でした。運動部に所属する生徒によくあるとおり、中西くんも部活優先で勉強は二の次。レギュラーの地位を守るために毎日必死に練習していました。部活後に塾に来る中にくんは授業中に居眠りしそうになることが何度かあり冷や冷やしました。教室長に見つかると大変なので、いつも必死に寝ないように授業をした覚えがあります。

中西くんは3年生の夏まで部活に注力していました。そして秋。大阪府内の私立大学の推薦入試を受けるも結果は不合格でした。年が明けた1月に同じ大学の一般入試A日程を受けましたが不合格。この不合格をきっかけに、それまでやる気のなかった中西くんが変わりました。

学校が終われば真っ先に塾へ来て基礎から徹底的にやり直し、休みの日は朝から晩まで机にかじりついて勉強する中西くん。僕も一緒に合格に向けて指導しました。2月に再度同じ大学の一般入試B日程を受けましたが不合格という結果に。教室長は「スパートをかけるのが遅すぎた。推薦を落ちた時点で今と同じくらい勉強していれば合格していたと思う」僕も正直厳しいだろうと思っていましたが、今回結果を出せなかったのが非常に悔しかったです。もっと早くやる気を出させていれば。もっと真剣に中西くんに向き合っていれば・・。教室長から「今の勢いで勉強を継続して3月の一般入試Cに繋げる。最後まで気を抜かず指導するように」と言われ、気持ちを切り替えて中西くんに向き合い、指導しました。

3月の一般入試C日程を受ける(これがラストチャンス)直前。なんとか合格するであろうラインに達成した中西くん。正直気を抜けない状況ではありますが、中西くんに「A日程後からの君は本当に変わってよく頑張った。試験当日は気負い過ぎることなく頑張って」と声を掛けました。

C日程から数日。いつも通り出勤すると中西くんがいて「先生、僕、ようやくC日程で合格しました!こんなやる気のなかった僕を見捨てないで最後まで教えてくれてありがとうございました!」と満面の笑みで合格報告に来てくれてました。教室長からも「最後に結果を出せて本当によかった。最後まであきらめずに指導してくれてありがとう」と言われ、後日中西くんの親御さんもわざわざ挨拶に来てくださいました。このバイトしていて1番嬉しかった出来事です。